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プログラミング学習はスタートで「差」がついている

2020年スタートのプログラミング学習ではスタート時点ですでに「」がついています。

ほとんどの方がこのことを意識したことはないでしょう。

その差の原因は、「教える側の差」です。

 

これまでプログラミングはプログラムを作成する人間以外では学習をすることはありませんでした。

その為、教える教師にとっても未知のもので理解度もまだまだです。

しかし、それを補うために自治体によってはプログラミングを教える専門の業者と提携して教師のための勉強会を開いたり授業のサポートに専門の人間を配置したり機材を提供しています。

こうした万全ともとれる体制を整えている自治体がある一方で県内、もしくは市内各校の代表の教師数人がホールでの集団講習に数日~数週間程度出席してその内容を学校にフィードバックするといったレベルの低い方法をとっている自治体もあります。

 

極端な二つの例を出しましたがこれが現状です。

いくら学習指導要領の内容をクリアしているとしても、この二つの例でどちらが子供たちの理解度が高く学習内容が充実しているかは、火を見るよりも明らかです。

高校入試や大学入試では、この差がそのまま点数の差になって合否すら左右します。

自治体による取り組みの違いで高校や大学の入試に影響が出ることを非常に危惧しています。

 

こういった差は大きく分けて4つに分かれると思われます。

 1.自治体と企業が一体となってサポートしてる学校

 2.学校が企業と提携している。主に私立。

 3.プログラミングにそれなりに詳しい教師がいる学校

 4.県や市の集合研修のみの学校

 

「1」と「2」はほぼ同レベルでしょう。

「3」はその教師と学校全体の頑張り次第です。

その教師に任せっきりになればあるレベル以上は伸びないでしょうし、転勤などでいなくなれば一気にレベルは落ち「4」と同等になります。

「4」の場合は学習指導要領の最低ライン以上は望めないのが現実です。

自分たちが教えられてないもの、経験してないものを教える方法は手引書などに従うしかありません。

「手引書= 学習指導要領」ですがそれには最低限の教えないといけない内容しか書かれていません。

 

1、2と3、4の差は非常に大きいです。

経験のある者とない者が同じものを教えた場合の差は、簡単にわかるでしょう。

最初につまづけばそれは今後の足枷になりかねません。

お子さんのためにも自己防衛をお勧めします。

 

山口市は「4」、一部学校では「3」ではないかと思われます。

具体的な状況というのは明かされていませんのであくまで市への直接的な問い合わせや新聞などで出てくる断片情報からの状況判断でしかないのであしからず。

 

ちなみに山口県で見た場合も、ほぼ大差ないと思われます。

それは県教委が県の方針を決めるのでこういった大規模な改正の場合は市教委だけで動くことは予算的なことも含めてまずないからです。

 

最後に、プログラミング教育の一つの目標ともされている「プログラミング的思考」は習っただけで身につくものではありません。

どれだけ良質な経験をより多くしたかによって身につくものです。

普通教科のように暗記すれば何とかなるといったものではないので、できるだけ多くの経験をされることをお勧めします。

 

※これらの内容は様々なサイトや新聞、問い合わせなどによって得られた情報を元に個人的にまとめ判断したものです。